子供が小学生になるときに親として悩むことの1つが「私立小学校」と「公立小学校」って何が違ってどっちに子供を行かせてあげることが良いことなのかと考える家庭も少なくないと思います。
今回は「私立小学校」と「公立小学校」の違いやメリット・デメリットについて紹介していきます。
学費の差は?
まず、私立小学校と公立小学校での大きな違いの一つに学費の差があります。
■私立小学校の場合
私立小学校の場合、地域や学校によって金額にばらつきはありますが、私立の場合、施設利用料や施設充実費なども含まれ、高品質な教育や充実した施設を提供するために必要な経費が反映されています。
1つの例として、1が月に授業料(施設利用料等含む)で5万円ほど、それから課外プログラム等(公立でいう学童)で3万ほど、合わせて8万から10万するといった学校も少なくないでしょう。
学校ごとに学費が変わってくるため、お子さんを行かせたい学校の学費については学校ホームページからご確認ください。
■公立小学校の場合
公立小学校の場合、授業料はかかりません。すべて税金にて賄われるためです。
費用が掛かるものを挙げるとすれば、修学旅行積立金や教材費といったものになります。
また、私立の場合はお弁当や学食などですが、公立の場合は給食ですので、給食費がかかります。
1つの例として、1か月に給食費や教材費で5千円ほど、年間通して6~7万ほどが目安になると思います。
公立小学校1年の金額(給食費込)が私立小学校1か月の学費と同じくらいになってしまうことより、学費については「私立小学校」、「公立小学校」を選ぶ材料としてはインパクトは大きいです。
教育・学習スタイルの違いは?
私立小学校でも学校ごとに環境が違うため一概には言えませんが、私立小学校と公立小学校で違いがあります。
■私立小学校の場合
- 個別指導と小規模クラス:
- 私立小学校は一般的に生徒数が少なく、クラスも小規模なことがあります。これにより、教育者は生徒一人ひとりの進捗をより密に追い、個別指導やニーズに合わせた教育を提供しやすくなります。
- 独自のカリキュラムや教育理念:
- 多くの私立小学校は独自の教育理念やカリキュラムを採用しています。これは、特定の価値観や学習スタイルに基づいた教育を提供するためです。例えば、宗教的な価値観、国際的な教育、アートやスポーツに特化したプログラムなどがあります。
- 幅広い教育プログラム:
- 私立小学校はしばしば芸術、音楽、スポーツ、外国語などの幅広い教育プログラムを提供します。これにより、生徒は多様な分野で才能を伸ばす機会が増えます。
- 質の高い教育スタッフ:
- 資金的な余裕がある私立小学校は、経験豊富で高質な教育スタッフを雇用しやすいです。これが生徒たちに対して充実した学習体験を提供する要因となります。
■公立小学校の場合
- 標準化されたカリキュラム:
- 公立小学校は一般的に、標準化された国のカリキュラムに基づいており、全ての学校で基本的な学習内容が確保され、学力の均衡を図っているため、引っ越しによる転校があった場合でも転校先の学校で学習内容に大きな差はありません。
- 大規模クラスと一般的な教育スタッフ:
- 公立小学校は生徒数が多いことが一般的であり、クラスも比較的大きいことがあります。教育スタッフも多様で、質の高い教育を提供することが目指されますが、私立と違い、個別の配慮が難しい場合もあります。
- 基本的な教育科目の強調:
- 公立小学校は基本的な教育科目(算数、国語、理科、社会など)に焦点を当て、生徒たちに基本的な知識を提供します。私立のような独創的(宗教や倫理観教育等)は少ないです。
- 多様な生徒グループ:
- 公立小学校では、異なる経済的、文化的、社会的背景を持つ生徒が一つの学校に通うことがあります。私立の場合はある程度の経済力の家庭で固まっているため、子供たちの感性もある程度固まっている場合が多いです。しかし、公立小学校では異なる経済的、文化的、社会的背景を持つ生徒がいるため、自分の子供の視野や対応力が広がり、人としての視野や社会性は広がるように思えます。
まとめ
私立は学費が高い分、施設や環境が整い、少人数のクラス構成が多いため、教員からの個別サポートも行き届いている環境が多いようです。
経済的に可能であり、子供に小学校の時から知識を蓄え、学力をつけることを優先させる場合は私立小学校を視野に入れることも良いと思います。
一方公立では学費がかからない分、大人数のクラス構成であったり、施設環境が古い、設備がないといったことはあり得ます。
しかし、様々な環境の家庭の子供が集まることより、様々なタイプの子供と友達になったり、遊んだりすることで、小学生の時に大事な人間的な対応力や視野は確実に私立よりは養うことができると思います。
また、私立ではあまり存在しない、知的障害や身体障害を持った子たちの支援学級もあることも多く、支援学級の子たちとも友達になったり一緒に遊んだりすることで学校では教えてくれない人間社会で生きる上での視野の広がりや共生について学ぶこともできます。
それぞれ一長一短ありますが、経済的な面と学力向上、人間力向上どれを大事とするかによって変わってくるため、ご家庭の教育方針について何を大事とするかをはっきりさせてみるとすぐに結論が出ると思います。
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